応援している人の話

それなりに長く応援している人がいるのだけれども、昔の話は今のうちにしておかないともっと過去のものになってしまっていつか思い出せなくなる日がくるかもしれない、と思うことがあるわけです。
そういうのも今、文字で残しておこうと思うようになった理由のひとつだったりします。
これを書いたら私が誰か分かる人も多いと思うわけですが、まあいっかーというノリで書いている。

 


応援している人 その①

宝塚宙組某OG。
私が舞台観劇の沼に足をつっこんだきっかけの人。
初宝塚のファントムを2階A席で観て、綺麗だなーすごい世界だなーもう一度観たいなーという感想を抱いていたところにおけぴで1階前方席を譲っていただいて2度目の観劇して。
その時に、もうずっと目で追ってしまう人がいました。
役が大きかったわけではないけれど、でも確実に私にとっては特別で、目を奪われるってこういうことなのだろうなという感じで。

 

そこからは坂を転がるようにヅカヲタとしての一通りを経験しました。
学生で時間があったのもいいことに当日券で東宝通ったり、遠征もしたし、同じ公演20回くらいは普通に観たり、同じ人を応援している友達もできたし、会活動もしたし、あといろいろ現実を疎かにしている部分もあって転職したり彼氏と別れたりとかまあ自分が若かったよね、という感じのこともありました。
今あの頃と同じように日比谷に通えって言われても体力的に絶対できない。
私の舞台ヲタとしての心得の基本はヅカで叩き込まれたので考え方がちょっとおかしい自覚はあります。

 

彼女の、しっかりと相手を見て作る芝居が好きでした。
暖かい歌声も、長い手脚も好き。
9年くらい応援してたのかなあ。
いろいろあって彼女の卒業前に私は距離を置きましたが、今でも遠いところから彼女の幸せを祈っています。

 

 

応援している人 その②

浦井健治さん。
初めて浦井君の舞台を観たのは彼が出演した1回目のエリザベート
その時は特段引っかからず、単純にエリザベートが好きで、エリザベートのおかげで5月病治った!とか当時きゃっきゃしてたくらいです。
でも2回目の出演のエリザベートを観て、ああこれは目で追ってしまう ダメなパターンだと。
前述の宝塚の人に時間とお金を使うことが断然多かったのですが、それ以来浦井君の出演する舞台は複数回観るのが当たり前だし、それは今でも変わりません。

すごく通うのは自分の好きな演目か、私でも頑張らなきゃと思う演目の時だけで、楽な応援をしているなとは思っています。
それでも浦井君は言葉を尽くして応援してくれてありがとうと伝えてくれて、私はこの人を応援していてよかたなあと。
ルドルフという若手の登竜門の役を演じている時に好きになって、帝劇主演をするところまで一緒にいけて、これからもまだまだ色々みせてくれると信じさせてもらっているのも幸せです。

役に自分を寄せるタイプで、すっと役が入る瞬間をみるとすごいという言葉しか出てこなくなります。
芝居の上手い上手くないのとは別に、その人の芝居が自分の感覚と合うかどうかという軸もあると思っているのですが、浦井君の芝居は私の感覚にとても響く芝居をしていて、他の誰の芝居を観るより心が震えます。
柔らかい歌声も、大きな手も、つい大きく動いてしまうところも好きです。


今日も徳が高かった…とイベ後とかによく言ってしまうのだけれども、人しても素晴らしい人だと思っています。
誠実で、謙虚で、他人をあそこまで素直に賞賛出来る人を浦井君以外に知りません。
かわいらしい、というのは30半ばを過ぎた男性の形容としては珍しいとは思いますが、かわいらしいとしか形容しようがない部分があるところも愛らしいです。

ゆるゆる応援して只今13年?

 

 

応援している人 その③

赤澤燈さん。
初めて燈君を観たのは初演の少年ハリウッド
たまたま招待チケが出てて、たまたま時間があって観に行った公演でした。
宝塚の人と浦井君がいて、もう他に応援する人なんて、特に若手俳優なんて絶対だめと思っていた時に、ああまた目で追ってしまう人が…と頭を抱えました。


しばらくはわざと黄色い子と呼んで距離を置こうとも思いましたが、結局テニスも観に行って深みに嵌りました。
とは言え燈君にさける時間も少なく、関東氷帝と六角は東京公演数回と凱旋全部くらいで遠征まではせずという浅い感じに留まり、再演少年ハリウッドの東京大阪全通(名古屋はちょっと冷静になろうとわざと行かなかったり)した辺りから更に深みに沈みました。
今もその時と同じ熱量かと言われるとそうでもないのですが、行けるだけ行く、という感じで変わらず応援しています。
現在一番お金と時間をさいている対象。

燈君はきらきらしている、と思っています。
今、若手俳優と言われてもがいている瞬間だからこその煌めきの部分もあると思います。
その煌めきや、利発で、バカで、察しがよくて、器用で、冷めてて、執着がないように見えて、優しくて、寂しがりで、見る角度によって全然違う人のように見える不安定さが好きです。
板の上を通して見せてくれる世界が鮮やかでエネルギーに満ちているところ、動きが軽やかなところ、眼差しが強いところも好きです。


燈君を応援しているといろいろあって、プラスにもマイナスにも心にストレッチがかかって振れ幅があるのが楽しいなあと単純に思っています。
いやあんまりマイナスなのはやめてほしいけれど。
勝手に落ち込んで勝手に元気になるのを7年くらい繰り返しています。


と私の応援している人達の話でした。
一応同カテゴリ内では複数推しはいないようにという自分ルールというか、深く入れ込んで目移りもしないので同カテゴリ内で「応援している」という認識になる人は増えないという感じです。
舞台で見るのが好きな人は他にもいっぱいいる。
これ以上忘れないうちに備忘として。